
こんにちは、Stylewearスタッフのsasaです。子どもが大きくなってくると、友達がどんな習い事をしているか気になってきますよね。子どもが自主的に「これやりたい!」と言ってくれればいいですが、これと言って興味のあることがまだ見つからないと、親がもやもやしてしまいます。
子どもが自ら考え、行動することを望む親は多いのではないでしょうか。
だからついつい周りの子と比較してしまい、「うちの子はこれができていない」と嘆いてしまうことも。
また、子どもが興味を持っていないのに、小さいうちから無理やり習い事をさせて、たくさんのお金と時間だけ使う結果となり、「こんなはずじゃなかったのに」と悩むことも。
実は、幼児の段階では子どもの能力に大差はありません。
能力開花の鍵をにぎっているのは“親”なのです。
だからといって、たくさんの習い事をさせてもいいというわけではありません。
大切なのは、子どもが学ぶ環境を親が整備してあげること、そして子どもの興味を育ててあげることです。
本記事では、子どもが自ら進んで学ぶ力を育てるためのポイントをまとめてみました。
・子どもを学び体質に導くための環境と親の自己理解
・学び体質になるためのスリーステップ
・親の自己理解と感情マネジメント
子どもにどうやって家庭教育していけばいいのか悩んでいる人は、ぜひ最後まで見てくださいね。

Children playing with soap bubbles at the park
画像出典:Pinterest
子どもを学び体質に導くための環境と親の自己理解
環境づくりと親の視点改革
子どもを学び体質へ導くためには、「子育ての環境整備を行う」、そして「親の自己理解」が大切です。
学び体質はあくまでも体質なので、継続が必要。
しかも勉強するのは子ども自身なので、親にどれだけ力が入っていても意味がありません。
親ができることは、子どもが継続して学べる環境を作ることがすべてです。
そうやって、親が視点をかえることで、子どもの様子は変わっていきます。
だから、子育てにおいては、一歩引いて一人の人間として子どもを見守るスタイルがいいですね。
親にもタイプがあり、「親の想定の範囲内で子どもを従わせようとする親」「反対に献身的に尽くして先回りしてしまう親」「2タイプのハイブリッドの親」がいます。
どちらにせよこれらのタイプは、子供が自発的に学んでいかなくなる原因となります。
子も親も土台づくりが大切
教育法の基盤は、kiss:k好奇心、i意欲、s思考力、s信頼関係です。
ピラミッドの形で言うとこのkissが土台となり、その上に知識や点数がついてきます。
土台がしっかりしていないと、何をやらせてもうまくいかなくなりますよね。
逆に土台がしっかりしていると、子ども自身が自然と「資格をとろうかな」「ドリルをしようかな」という考えになります。
画像出典:Pinterest
親自身も同様に、土台づくりが大切です。
kiss:k嫌われる勇気、i嫌を嗅ぎ分ける嗅覚、s好きを貫く強さ、s信じる自分愛です。
つまりは、自分が嫌いなこと、好きなことを理解しておくことが重要。
土台がしっかりしていると、親自身も次にやりたいことが湧き上がってきますよね。
親も幸せな体質をつくることで、子どもの学び体質が作られていきます。
完璧を求めない
子どもへの説明は4〜7割にして、考える余白を作ってあげることが大切です。
大人はどうしても逆算思考で、将来のためには今こうした方がいいと考えて子どもに説明しようとしますが、子どもにとって楽しいのは今だから、将来の説明をされてもピンとはこないですよね。
親自身にとってもこの考え方は有効で、「〇〇しよう」と思ったことは、4〜7割できていればいいと考えます。
その方が、子どもにも自分にもダメ出しし続けて、疲弊することがなくなりますよ。
選択肢を与えて選ばせる
最初から自由にさせるのではなく、子どもに選択肢を与えて、選ばせることから始めます。
家庭というチームにもマネジメントという観点があり、細かな管理をする「マイクロマネジメント」でコントロールすることばかり考えていると、子供を操りたいという思考が強くなります。
そして、事細かに指示をだすことで、子どもの自立性はなくなっていきます。
例えば、朝は親が起こす、ご飯を食べなさいと言うとします。
これだと、親が決めたことを、子どもがこなすスタイルになりますね。
そうではなく、子どもはおなかが空いたら勝手に食べるから、見守る覚悟をもち、声をかけないという風にします。
最初から自由にすると、何をしていいか分からないのは大人も一緒。
だから最初は選択肢を与えて、選ばせることから始めます。
画像出典:Pinterest
学び体質になるためのスリーステップ
見える化と対話
画像出典:Pinterest
日常的に見えるところに、ポスターやカードなとの教材を散りばめておきます。
わざわざ高い教材を買うのではなく、安価なもので十分です。
見える化の程度は、勉強だと思わずいつのまにか学んでいるくらいでOKです。
さらに、見える化した物について、親子の対話を挟むようにします。
例えば、特産、名産都道府県トランプ、日本地図アプリ、知育ポスターを貼り、子どもが興味を持ったタイミングで簡単に説明したり、ユーチューブで一緒に調べてみます。
見える化したものは覚えるためのものではなく学びのフックであり、さらに対話をはさむことでより印象に残りやすくなります。
我が子が何に興味があるか分からないと思うかもしれませんが、この仕掛けから子どもたちの興味はわかります。
子どもが聞いてきたことが興味、関心があることです。
親が子どもの探究心を育むためには、「〇〇やりなさい」と言うのではなく、子どもの関心に気づき、学びの姿勢を支えることにあります。
そして、子どもの興味関心は、どこかの教室に行かせて学ぶではなく、日常に溶け込んだものから探究する方が、身近で入りやすいですよ。
発達に合わせた体験を
親の焦りから、年齢に見合わないことを先にさせるのは、親子ともにいい影響はありません。
人間の成長には課題が4つあり、1.人を信じること、2.自分を律すること、3.自主性を持って行動すること、4.勉強や仕事をすることです。
順番をすっぽかして次に行こうとしても、結果は出ません。
親が無理にがんばらなくても、この発達段階を自力で登る力は備わっています。
そして準備ができたタイミングで、何かを探して自分でやってみたいと言い出します。
そこですぐにやらせるのではなく、気持ちが最も高まったときのほうが、効果は出やすいです。
ただ子どもの興味はすぐに冷めるので、お金をかけすぎないこともポイントです。
だから、子どものブームが過ぎたらさっさと切り替えて、次の関心事で仕掛けを考えていくようにします。
探究心を養うために
(振り返る)
失敗もよかったことも「なぜだろう」と振り返ることで、次なる一歩につながります。
振り返りは、客観的かつ多面的に物事を子どもが見れるようになるので、親はそのサポートをします。
振り返りはベストな結果をだすためのものではありません。
物事を深く掘り下げて子どもが考えられるようにするものなので、結論は放っておいていい大丈夫です。
(ノートに書き出す)
子どもが興味関心のあるテーマについて問題をだし、ノートに書いていきます。
時間は年齢×1分で十分です。
例えばポケモンが好きな子なら、「知っているポケモンの名前を3つ書いて」といいます。
書けたら、よく書けたねと花丸をあげましょう。
次第に親からの問題がなくても、自分で調べて探究していくようになります。
探究した内容をパワーポイントやキャンバにまとめて、プレゼンテーションをするのもいいですね。
(フィールドワーク)
フィールドワークという名のおでかけも、子どもの探究心を養うにもってこいです。
お出かけ先では、自由に子どもが動けることがポイントです。
ほったらかしにしてても、自分が興味関心のあることを自由にみてまわります。
帰ってからよかったことを話し合うのもいいですが、大人の方が疲れてしまうかもしれないので、そこは無理して振り返る必要はありません。
それでも子どもは印象に残ったことがあれば自ら話したくなるので、その時は大人は聞き役に徹しましょう。
親の自己理解と感情マネジメント
思い込みの沼から抜ける
画像出典:Pinterest
親の自己理解が進めば、家庭教育はうまくいきます。
考え方の癖や陥りやすい感情の傾向が分かれば、とっさの時に対応ができるからです。
しかし、多くの親は思い込みの沼にはまっていて、周りから何か言われたらすぐに不安になるのです。
だからこそ、自分の中にある真の価値観に気づき、感情を安定させる必要があります。
沼の中で、一番ハマってる人が多いなと感じるのは、パートナーとの沼です。
特に産後の関係性が影響しています。
パートナーとの関係性が悪いと、無意識にライバル視してしまいます。
「お皿を洗ってくれたくらいで、お礼なんて言いたくない」「これで掃除したつもり?まだ汚れが残っているけど」といった感情がわき上がってきたら、ライバル視している証拠。
常に戦闘態勢でいると、相手もその態勢に合わせてきます。
その態勢にならないためにも、甘い物を食べる、趣味の時間を過ごすなどして、気分転換をして過ごすことが大切です。
自分の価値観を軸にする
沼にはまってしまうと、「〇〇しなければ」という枠がどんどんできてしまいます。
沼から脱出するためには、この枠をはずしていく必要があります。
枠を外すことを意識すると難しくなるので、「〇〇しなければ」という枠にはまってることに気づいたら、「どうすれば解決できるか」を考えて行動を変えていくようにします。
行動を変えるにはまず、「本当はどうしたいのか」を考え→「じゃあどんな行動をとり」→「その行動をしたらどうだったか」を書き出していきます。
沼からでることが出来ると、自分の大切にしている価値観が分かり、ふっと身軽になります。
人生生きていれば多少の不安や葛藤はありますが、価値観が分かると、不安や焦りにとらわれすぎずに、なりたい姿に向かって進むことができますよ。
まとめ
子どもが自ら学ぶ力を育てるには、親が環境を整え、興味を引き出すことが大切だと分かりました。
そのためには、
①KISS(好奇心・意欲・思考力・信頼関係)を土台とした環境づくりと親自身の自己理解、
②見える化・対話・探究心を軸にした日常的な学びの仕掛け、
③思い込みの沼から抜け価値観を軸にする感情マネジメントが重要です。
完璧を求めず、選択肢を与え、子どもの成長段階に合わせて探究心を育むことで、親も子も主体的に成長できる家庭教育が実現しますね。
本記事は岩田かおりさん著書の、こちらの一冊を参考にしました。
岩田さんがお子さんに実践してきた内容と、たくさんのお母さんたちの悩みを聞いてきたことで確立した「戦略的ほったらかし教育」の詳細が、分かりやすく記載されています。
「戦略的なのにほったらかし?」と気になった人は、ぜひ読んでみてくださいね♪
コメント