洗濯のプロが教える【正しい洗濯術】大切な服をきれいに保つ方法

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おはようございます!スタッフのminoです

  • 服から生乾きの臭いがする…
  • Yシャツのえりがすぐに黄ばむ
  • お気に入りの服がすぐに傷んでしまう
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こんな悩みを解決できる記事を用意しました。

本記事では洗濯のプロ、洗濯ブラーズさんによる「正しい洗濯術」を伝授します。


この方法で洗濯をすれば、服から生乾きの臭いがすることも黄ばむこともなく、お気に入りの服を長く着ることができます。

梅雨の時期など季節関係なく、実戦できる方法です。

前半では「正しい洗濯術」「正しい洗濯物の干し方」について、                      後半では「正しい乾燥機の使い方」「衣類の収納術」などについても詳しくお話しします。

洗濯の前準備 4つのポイント

洗濯は洗う工程だけでなく、前準備も大切な作業です。

これから紹介する4つのポイントに注意して行いましょう。

前準備も怠らずにすることで、よりきれいに洗濯できますよ。

1. 脱いだ服は通気性のよいカゴに入れる

脱いだ服は通気性のよいカゴに入れましょう。

脱いだ服には人の汗や汚れがたくさん付いています。

そして雑菌は湿気の多い場所が好きなので、脱いだ服を洗濯機の中へ入れてしまうと、雑菌が繁殖しやすいです。

なので、通気性のよいカゴに入れておくと、雑菌の繁殖を抑えることができます。

時間が経つほど、雑菌は繁殖していくので、24時間以内に洗うのが理想的です。

2. 洗濯表示を確認しましょう。

家で洗濯できる素材かどうか「洗濯表示」を見て確認しましょう。

日頃から服を買う際、洗濯表示を見てから購入するという癖をつけておくと良いでしょう。

下記は洗濯表示の早見表です。

分かりやすいのでぜひ参考にしてみて下さい。

画像出典:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html

ピンクの項目にあるマークが表示されていたら、家で洗濯ができます。

クリーニングマークがついていても、手洗いできる表示がついていたら、家で洗濯することができます。

また下記の素材は家でも洗濯できます。

綿、麻、合成繊維、ウール、カシミヤ、アンゴラ、シルク

ただし素材により洗い方は異なりますので、洗濯表示で洗濯方法を確認してから、洗濯しましょう。

3. 衣類のポケットの中をチェックしよう

 

ポケットにティッシュを入れたまま洗濯をして、

ティッシュだらけになっていたことがあるわ

 

ボールペンをポケットに入れたまま、洗濯してしまった

 

こんな経験をしたことはありますか?

ポケットに物が入ったままだったら、せっかく正しく洗濯をしても台無しになります。

私もティッシュをポケットに入れたまま洗濯したことがあります。

洗濯物も洗濯槽も紙だらけになり大変でした…

後、ボールペンもポケットに入れたまま洗濯したことがあります。

ボールペンからインクが漏れてしまい、また洗濯をやり直すことになり大変でした…

4. 洗濯物の分類

洗濯をする前に洗濯物を4つに分類しましょう。

・普段使いのもの (下着や肌着、タオルなど)
・色が濃いもの  (ジーパンや濃い色の服)
・デリケート素材 (ブラウス、ニット、レースなどの繊細な生地、長持ちさせたい服)
・泥などのひどい汚れの服 (泥がついたユニフォーム、食べこぼした服)

それぞれ洗濯方法が異なるので手間ではありますが、分類しましょう。

色が濃いものは、それだけで洗濯機にかけましょう。

ただし色が濃いもので一度洗って色落ちしなければ、普段使いのものと一緒に洗っても問題ありません。

デリケート素材はおしゃれ着用の洗剤(中性洗剤)を使用して、優しく手洗いしましょう。

泥などのひどい汚れの服は、手洗いで軽く汚れを落としてから、洗浄力の高い粉末洗剤で洗濯機にかけましょう。

正しい洗濯術

前準備のポイントについて理解して頂いたところで、さっそく洗濯方法についてお話しします。

ここで紹介する洗濯の仕方をすると、臭いや黄ばみがつきにくく、服をきれいに長持ちさせることができます。

洗濯機のかけ方から、洗剤の選定について詳しくお話しします。

洗濯機のかけ方

ここで紹介する洗濯機のかけ方は一般的な洗濯機のかけ方とは少し異なります。

一般的な洗濯機のかけ方は、

①洗濯物を洗濯槽に入れる
②蓋をしめてスタートボタンを押す
③表示された洗剤量を入れる

だと思います。

では、正しい洗濯機のかけ方を伝授します。

①洗濯機の中は空の状態にする。
②手動設定で水の量を最大にして、スタートボタンを押す。
③水がたまりきったら、洗剤を投入する。洗剤の注入口ではなく、水の中に直接入れる。
④その後、再度スタートボタンを押し、水と洗剤を2〜3分洗濯機を泡立てるまでまわす。
⑤最後に洗濯物を入れてスタートボタンを押す。
一般的な洗濯機のかけ方とは異なり、少し手間がかかってしまいますが、この一手間で服の仕上がりが良くなります。
1回につき入れる洗濯物の量は、衣類を水の中へ入れてこぶしで衣類を軽く押さえた時に、手首が水の中に入る余裕があるかどうかです。

この方法は縦型洗濯機では可能ですが、ドラム式洗濯機では難しいです。

ドラム式洗濯機をお持ちの方は、以下の方法を試して下さい。

  1. ペットボトルなどに水と洗剤を1対1で混ぜ、よく振る。それを洗剤の注入口へ入れる。
  2. 洗濯する衣類を窓の半分より下の量にする。ドラム式の多くは水を増やすことができないため、洗濯する量を減らすことで、水の割合を増やします。

洗剤の種類は何を使えばいいの?

普段使いの服  弱アルカリ性の液体洗剤
おしゃれ着 中性の液体洗剤
ひどい汚れがある服 弱アルカリ性の粉末洗剤
敏感肌の方や赤ちゃんがいる家庭洗濯用せっけん

普段使いの服の洗剤には「弱アルカリ性」を使いましょう。

その洗剤が弱アルカリ性かどうかは、パッケージの裏に記載されてあります。

なぜ弱アルカリ性が良いのかというと、洗浄力や服への影響、値段を考えても普段洗いに適しているからです。

ですがレースやニットなどのおしゃれ着には弱アルカリ性だと刺激が強いので、液体の「中性洗剤」が良いでしょう。

ひどい汚れがある服には、より洗浄力のある弱アルカリ性の「粉末洗剤」がおすすめです。

粉末洗剤を選ぶ場合は、漂白剤や蛍光増白剤が入っていないタイプを選んで下さい。

これらは肌への刺激がある成分なので、できるだけ使用しない方が良いです。

漂白剤や蛍光増白剤がどのようなものかについては、後にお話ししますね。

敏感肌の方や赤ちゃんがいる家庭は、お肌に優しい「洗濯用せっけん」が良いでしょう。

洗濯用せっけんは昔ながらのシンプルな洗浄剤です。

生地にもお肌にも優しいのがメリットですが、デメリットもあります。

せっけん洗剤が粉の場合、すすぎが十分でないと、せっけんカスが残り、変色の原因になります。

なので、すすぎを十分にする必要があり、また洗濯槽もこまめに洗浄する必要があります。

柔軟剤は使わない方がいい!?

柔軟剤を使っている方は多いと思いますが、上記で話した通りに洗濯をすれば、柔軟剤は不要です!

衣類をふっくら仕上げるために柔軟剤を使用すると思いますが、特に「タオルと肌着」は柔軟剤を使用しない方が良いです。

柔軟剤は洗濯物を油の膜でコーティングする働きがあり、すすいでも衣類に残るようになっています。

そのためふんわりとしたり、香りがいいのです。

ですがその分吸水性は落ちてしまい、肌着に関しても汗を吸いにくいです。

敏感肌の方が柔軟剤を使用した服を着ていると、常に柔軟剤が肌に触れている状態になり、あまり良くないでしょう。

お話しした通りに洗濯をすれば、柔軟剤を使用しなくても、服の風合いを維持することができます。

タオルの吸水性もアップし、お肌にも優しいです。

漂白剤と蛍光増白剤ってなに?

先程「漂白剤」と「蛍光増白剤」について少しお話ししましたね。

ここではより詳しくお話しします。

漂白剤と蛍光増白剤はどちらも服を白く見せるものですが、そのメカニズムは異なります。

以下にそのメカニズムを解説しますね。

  • 漂白剤 

漂白剤は服についた汚れやシミの色素を分解して無色にするものです。

汚れやシミのついた部分だけにこの作用が起きたら良いですが、汚れがついていない部分にもこの作用が起きます。

つまり毎日使用すると、服の色が段々と落ちて、服の風合いも落ちやすいです。

  • 蛍光増白剤

蛍光増白剤は染料の一種で、黄ばんだ服の見た目を白く見えるようにします。

これは汚れが落ちて白く見えるのではなく、染料で白く見せているということです。

汚れを落とす目的ではない溶剤で、肌にも刺激的であるため、使用はできるだけおすすめしません。

以上のことからできるだけ、漂白剤と蛍光増白剤が入っていない洗剤を選ぶといいです。

Yシャツの洗い方のポイント

会社勤めの方にYシャツは必須です。

頻繁に使用すると、どうしてもえりに黄ばみがでてきますよね。

洗濯してもYシャツのえりの黄ばみは、中々落ちません。

また忙しいサラリーマンにとって、Yシャツのアイロンがけを負担に思っている方もいらっしゃるでしょう。

これから紹介する2つのポイントをおさえたら、そのことで悩むことはないと思います。

簡単な方法なので、よかったら実践して下さい。

  • えりには前処理をしましょう

Yシャツのえりは汚れがつきやすいので、前処理をしておくと汚れが落ちやすくなります。

洗剤と水を1対1の割合で、スプレーに入れます。

えりにその溶液で1回プッシュして15分おいてから、そのまま洗濯機で洗います。

汚れがひどい場合は、回数を増やし、3回程プッシュします。

この方法は黄ばみを取るだけではなく、黄ばみや臭いの予防にもなります。

この一手間を続ければ、黄ばむことなく、白くて清潔に保つことができます。

  • Yシャツにアイロンはいらないです!

Yシャツの「脱水時間を1分」にしたら、アイロンがけは不要です!

水の重みで干している間にシワが伸びます。

アイロンできっちりとした仕上がりを求めるのであれば、少し不十分かもしれないです。

ですが「脱水時間を1分」にするだけで、シワがつかずに簡単に仕上げることができます。

正しい洗濯物の干し方

洗濯物は外へ干すのが一般的ですね。

ですが服にとっては部屋干しの方がいいです!

それについて詳しく話しますね。

正しい干し方  3つのポイント

服を外干しされる方が多いですが、実は服にとっては「部屋干し」が良いです。

外干しは紫外線のダメージがあり、また花粉の時期だと服が花粉だらけになることもあります。

「部屋干し」は生乾きになるからと、部屋干しをしない方もいますが、正しい干し方をすれば生乾きはしません。

正しい干し方の3つのポイントをおさえておけば大丈夫です。

  1. サーキュレーターと除湿機を使う

引用:https://www.irisohyama.co.jp/products/naruhodo/ddc-50.html

湿度が低い程、洗濯物は乾きやすくなります。

なので除湿機を使用すると、空気中の水分を減らすことができ、洗濯物を乾きやすくできます。

またサーキュレーターを使うと乾燥した風を送り込むことができるため、乾燥した風で空気中の湿度も下がり、洗濯物を乾きやすくします。

そして以下の条件が最も早く乾きます。

湿度は40%以内で、エアコン温度を夏場なら27℃、冬なら20℃に設定しましょう。これに適度な風を送れば完璧です。

以上が備わっていれば、菌の発生リスクを抑えられ、3〜4時間程で乾かすことができます。

最低でも5時間以内に乾かすとよいです。

2. 衣類の隙間はこぶし1個分で空ける

ぎゅうぎゅうに衣類を干すと、通気が悪く、乾きにくいです。

空気にふれる表面積が多い方が乾きやすいです。

なのでせめてこぶし1個分の幅を空けて干すと良いでしょう。

もっと幅をあけれるならこぶし1個分以上にあけれる方が良いです。

3. 高い位置に干す

暖かい空気は上へ、冷たい空気は下の方へたまります。

湿気も下の方にたまりやすいです。

なので湿気も少なく、暖かい空気がある高い位置で洗濯を干すと乾きやすいです。

正しいニットの干し方

ニットの干し方は平干しがおすすめです。

最近では平干し用のハンガーも売ってます。

平干し用ハンガーをお持ちでない方はハンガーを2個用意しましょう。

普通のハンガーと同じで、一つはハンガーに服を着せ、身頃と袖をもう一つのハンガーにのせます。

その後8割程自然乾燥させてから、スチームアイロンで仕上げると良いです。

アイロンを浮かせた状態で、あて布の上から蒸気をあてると、毛並みや網目をきれいに整えることができます。

正しい乾燥機の使い方

「8割ぐらい自然乾燥させてから、最後の仕上げに15分乾燥機にかける」

この方法が服のために良いです

買った時のふんわり感がよみがえります。

洗濯して、濡れたままの状態で乾燥にかける方が多いと思います。

ですがこれだと温度変化が激しく、服を傷めることになります。

共働き夫婦は乾燥機を重宝してるかと思いますが、その分服が傷むのが早いと感じている方もいると思います。

私も洗濯した後すぐに乾燥機を使用していたため、特にタオルがよくほつれるようになりました。

乾燥機は便利だけれども、その分ダメージも大きいのです。

なので半乾きにしてから乾燥機にかけると、ふんわりと仕上げることができます。

柔軟剤を使わずにこの方法なら、ふんわりとなりますよ。

服を長持ちさせるための「衣類収納の工夫」

よくクローゼットの中にぎゅうぎゅうに服をかけている人を見かけます。

そのような状態にしてると、シワもできやすいし、通気も悪いし、湿ってカビが生えやすくなります。

なので詰め込みすぎず、適度な隙間をあけると良いでしょう。

また虫にとってクローゼットは、暖かくて湿気もあり過ごしやすいのです。

なのでクローゼットに除湿剤や防虫剤もセットしておくと良いでしょう。

以下にハンガー収納とタンス収納のポイントについてまとめました。

1.ハンガー収納

①セーターやニットなど型くずれするものには使用しないこと。

ニットなどにハンガーを使用すると、生地が伸びて、型がくずれてしまいます。

セーターやニットはタンス内に収納すると良いでしょう。

②洋服がつぶれないように、クローゼットに詰め込みすぎないこと。

先程もお伝えした通り、隙間がなく収納されていたら、通気も悪く、虫も寄ってきやすいです。

ハンガーは適度な間隔をあけ、除湿剤なども設置するようにしましょう。

2.タンス収納

生地の種類によって収納場所を決めると良いです。

タンスの下段は湿気が多いので、湿気や虫に弱い衣類は上段へ置きます。

素材の種類別に収納すべき場所を以下にまとめました。

上段:絹、カシミヤ 、アルパカなど。大事なもの。
中段:ウール、レーヨン など。
下段:綿、麻製品、ポリエステルなど。

大切な服を長持ちさせるためにも参考にしてみると良いでしょう。

(引用:2010生活学Navi)
衣類収納の工夫

洗濯機の選び方

「洗濯機って、ドラム型や縦型、結局どちらがいいのか分からない」という方いらっしゃると思います。
「見た目がおしゃれだからドラム型にする」と「見た目」で選ぶのも良いですが、服を長持ちさせたいなら「機能」で選んでほしいです。

ドラム型と縦型洗濯機の洗濯方法、洗浄力、乾燥について比較していきます。

ドラム型、縦型の違い

ドラム型は上から下へ落ちる時の衝撃で汚れを落とします。

少ない水量で洗濯することができます。

縦型はパルセーターによる渦巻きで汚れを落とします。

値段の相場では、縦型よりもドラム型の方が高いです。

節水ができ、乾燥機能も縦型より良いことから、近年はドラム型洗濯機の人気があります。

どちらの方が汚れが落ちるの?

縦型の方が水をたっぷりと使用するため、汚れは落ちやすいです。

反対にドラム型は水を少なく使用するタイプです。

最近ドラム型では温水機能もあるので、汗や皮脂の汚れはドラム型でも落としやすいです。

ですがやはりドラム型は水の量が少ないのがネックです。

水の量が少ないと、汚れが浮き上がることができなかったり、せっかく汚れが浮き上がってもまた繊維に戻ってしまいます。

汚れがきっちりと落ちないと、臭いや黄ばみの原因になります。

水をたっぷりと使用することで、汚れが浮き上がり、洗い流すことができます。

洗浄力を重視するとしたら縦型洗濯機がおすすめです。

洗濯槽の手入れ

洗濯槽を必ず月に1回は洗浄するようにしましょう。

冬場なら3ヶ月に1回程度で十分です。

洗濯物をきれいに仕上げるには、洗濯槽もしっかり洗浄することが大切です。

正しい洗濯をしても服が臭う場合は、洗濯槽の菌が衣類に付着している可能性があります。

洗濯機で服をきれいにしてるつもりが、かえって菌を服につけているということになります。

こうならないためにも、定期的に洗濯槽も洗浄することが大切です。

また洗濯用せっけんや柔軟剤を使用している人は、より洗濯槽を洗浄するように心がけましょう。

洗濯用せっけんはせっけんのカスがでたり、柔軟剤も水に溶けにくいので、洗濯槽にこびりつくことが多いです。

きれいに洗濯するためにも洗濯槽の洗浄を心がけましょう。

まとめ

ここまで正しい洗濯術について詳しくお話ししました。

正しい洗濯で大事なポイントの

・前準備
・洗濯機のかけ方
・洗濯物の干し方

については特におさえておきたいです。

これらを実践して、日常的に行うことが大切です。

また本記事は、洗濯ブラザーズさんの「日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術」を参考にし作成しました。

この本には、この記事では書ききれなかった「正しい洗濯術」がより詳しく解説されています。

しみや黒ずみなどの「ハードな汚れの落とし方」や「デリケート素材の洗い方」などについても詳しく書かれています。

より正しい洗濯術を知りたい方は、ぜひこの本もご覧ください。

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